羅臼の無名岩塔H 669 、それが今回目指す山。 春刈古坦川ふ化場に集合したのは、冬山初心者 3 名を含む山スキー、ボーダー、テレマーカーの 9 名。標高もそんなに高くないし、年明け初めてのお散歩会を楽しもう、くらいの気持ちで参加。 除雪終点から歩き始めるが、標高を稼げない林道が長いながい…。 それでも、「何年も前にこの辺は山岳会でよく歩いていた」隊長を先頭に、ずんずん林内を進む。ようやく山歩きだ!と思っていると、なんだか周り人たちの様子がおかしい。 「ねぇ、戻ってない?」 え?! はるか宇宙から常に居場所を握られている、いや、測位してくれているGPSさんに確認をとると、確かにぐるっと大きくまわりつつ、来た道に向かって歩いている。どうやら、弘法にもナントカというやつだったらしい。そんなハプニングもまた楽しい。 予想外に遠いH 669 。 たっぷり 4 時間かけてようやく着いたトップは、すさまじい強風が吹き荒れ、ふんばっていないと体をもっていかれそう。みんなで集合写真、なんてとてもじゃないけどできないので、タッチだけして下山。 これを楽しみに登ってきた滑りの方は、これまたビックリするほどあっという間に終わり。いつのまにか来た道ダラダラ林道を歩いていたのでした。意外にもたっぷり山歩きな山行で、お正月なまりの体にはいい運動になった一日でした。 「ちゃんとした山は今回が初めて」のお散歩会初参加 3 名に、 「そうか。それならちゃんとした山に連れて行ってあげれば良かったなー。今回のはお散歩だ。」と隊長。 いやいや!今回だって十分“ちゃんとした山”ですから! ほら、そんなストイック発言に完全にビビっちゃってますよ〜。もうこんな苦行をさせられるなら二度と来たくない、って思われちゃったらどーするんですか〜。
でも、今回の歩きを見た隊長から「合格!」の称号を得たお三方。 これに懲りずに、ぜひぜひまた参加してくださいね。 (後藤)
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