年の暮れもおしせまった 12 月 29 日。御用納めも終わり、家の大掃除をしなければならない時期に、物好き 5 名が集まった。私の出発地尾岱沼は晴天。今日を逃がしたら、行く日がないだろうと言える天気図。しかし、羅臼は強風。ホワイトアウトになって車を止める始末。さすが羅臼。 ルシャフィールドセンターから 10 時 10 分スタート。スノウシューの O 野さんがササの上に薄っすらと積もった粉雪に、股まで潜ってしまい断念退却。残る 4 名のスキーヤーがササのトラップからトップを抜きながら川原を遡る。渡河ポイントでは下を流れている水が見える氷の上をストックで強度を確認しながら進む。 S 隊長は実に上手に渡河ポイントを選択する。長年の経験によるものなのだろうか?何回かの渡河の後、尾根に取り付く H50m 。昨年の山行ではスキーを背負って登っていたが、今回はスキーで 2 回程ジグを切っただけでクリヤー。樹林帯 H180 mで昼食を取る。私はいつものテルノスのお湯でカップヌードル。体が温まって、とてもよろしい。最後の登りを終えると雪庇が張り出したにせ乗り越えに 12 時 50 分到着 H310 m。オホーツク海と根室海峡を同時に拝み、昔の人々が山脈を越えた交通の要所に感激。しかし、北風が強く記念写真を撮るのが精一杯で早々に退散。本乗り越えはここから 1,000 mほど東へ尾根伝いに行ったところらしい。さてお楽しみのスキー滑走モード。灌木の間を縫いながら尾根の落ち込みまで到着。スキーを背負って降りる人と無理やり滑って降りる人で本日のお楽しみも終わる。 帰り道の渡河ポイント、 3 人目通過の私の足元の氷が割れてあわや水没。難は逃れたが、最後に渡る H さんが難しいルートを通ることになった。薄氷を履むとは極めて危険な場合にのぞむことのたとえ。石橋を叩いて渡るように小さい頃親から教わった記憶がある私だが、お散歩会では氷は割れる前に渡れということらしい。 頂上の強風は遥か上空を吹いているので、思ったより穏やかな海岸線に 14 時 20 分到着。 4 時間 10 分の今期 2 回目のお散歩会が終了。トドが渡ったという伝説があるルサ乗り越えをカヤックを曳いてスキーで乗り越えた経験のあるS隊長と供に乗り越えることができたことに感謝。これで 2012 年の年も勢いよく越せる様な気がします。 それでは今シーズンのお散歩会がますます盛会でありますように。万歳・万歳・万歳。
(小川)
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