あれよあれよという間に雪はなくなり、 今日5月2日は知床横断道路開通日。車窓からの羅臼岳はルンゼの下と上が雪が切れていてとても登れそうもない。
開通時間は10時から3時半まででこの時間内の勝負となる。行き先を羅臼岳から知西別岳に変更する。
羅臼湖冬入口で2名と荷を下して混雑する知床峠に車2台を駐車、折り返し軽トラに積んできたチャリで入口に取ってかえし、いよいよ登高開始。知西の全貌がみえる丘に来てみるとなんとルートの大沢は細く痩せほそり、コルから上は黒々としているではないか、這松こぎを覚悟して自然と足が速まる。無風快晴。溶け始めた羅臼湖を横目にTシャツ一枚で大沢を詰める。アイゼンに履き替えて急登を乗り切り、12時前にコル手前の雪渓終点に到達。後続の仲間がはるか下であずっているのを見捨て、這松帯に突入。逆目の這松は下地も雪はなく低いところを選んだつもりがところにより身の丈を超す高さ。目と鼻の先の頂上にむけて100mほど格闘するも頂上直下の雪渓まではまだ200mも先、下山開始リミットの13時30分にとても間に合いそうもないので登頂を断念する。雪渓上部でメンバ-と合流。強い日射で適度にゆるんだ大沢を快適に滑り降り、冷やしておいたMさん差し入れの缶ビ−ルで乾杯して今日のお散歩はフイナ−レ。おまけは峠までの登り坂をチャリで車の回収作業。Wいわく、「まるでトライアスロンだな、これは!!」
登頂は果たせなかったものの時間制限1本勝負、春の知西別岳を十分楽しませていただいた一日でした。
(佐々木)
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