山スキーお散歩会

2012.4.29 ラサウヌプリ(H1019)

天気
晴れ
参加者
佐々木、杉山、小川、山本、大森、渡辺、石田
所要時間
10時間
ルート

6:30陸嶺川除雪終点〜10:00H700コル〜12:30山頂13:00〜16:30下山

GW目前の木曜日に山スキーお散歩会リーダー佐々木さんからとても魅力的なお誘いがありました。 なんとお散歩会でラサウヌプリへ行くという。
この山は過去2回挑戦して、2回とも敗退しています。 しかもそのうち1回は増水した川に浸かって危うく流されるところでした。 今年も挑戦しようとして、なかなかタイミングが合わなかった因縁の山でした。 神は私にきっとチャンスを与えてくれたのでしょう。
実はGWはすぐに札幌へ帰省し、その夜に家族で食事しようと決めていました。 そんな中、「こっち(網走)で山へ行くから一日遅れるかな?!」というメールに家族全員から大ブーイング。 でもラサウヌプリのためには、どんな罵声にも馬の耳に念仏状態でしかありません。 すぐに「参加します!」という回答を佐々木さんへ送りました。
前日夕方に羅臼入りし、メンバー宅で夕食をごちそうになり、道の駅で車中泊。 当日朝、目を覚ますと外は霧。 でも晴れることを期待して、峰浜の廃校跡の郷土資料館へ。 みんないつも早いので、早めに集合場所に到着しましたが、この日は一番乗り。 車の中でウトウトしていると、みんな三々五々で集まってきました。 この日のメンバーは、私の他は、屈強なベテラン男性陣6名というお散歩会の精鋭でした。
林道の除雪最終地点まで、ワゴン車で乗り合わせて向かいます。 畑の中の林道歩きは時間がかかるので、この除雪のタイミングがこの山の日帰り登頂成功の秘訣です。 今年も一週間前に除雪されたようです。 あとは渡河地点にスノーブリッジがどの程度残っているか気になるところです。
林道最終地点で準備をして、いよいよ出発。 この日はスキー5名、ボード&シュー1名、そして往復スノーシューの私という構成でした。 右岸の林道跡を軽快し進みますが。右手に流れる陸嶺川の水流が多いのが気になります。 最初の沢の渡河地点はまだスノーブリッジが残っていて、あっさりクリア。 (復路は崩れた部分もありました。)
林道最終地点を過ぎての渡河はスノーブリッジがなく、それぞれ持参した胴長が活躍です。 水量が多く、流れが速いので念のためロープを張り、少々緊張しますが、みんなあっさり通過。渡河後、胴長をデポし、再びそれぞれの道具に履き替えて出発。 途中、雪が解けた笹原に苦労し、前コブに続く沢地形を進みます。 岩頭左の急斜面をアイゼンに履き替えて巻くと、ようやく稜線にでて視界が一気に開けました。
稜線730m地点で大休止し、この先の進み方を検討します。 ラサウヌプリ方向はハイマツが出ていて、直登は大変そう。 ここまで約3時間半、前回もそうでしたが私単独なら間違いなく、気持ちが折れるところ。 でもやはり仲間がいると、そうならないのですね。
そしていよいよ稜線からラサウヌプリへ。 ハイマツを避け、左側から巻いて進みます。 この斜面が非常に急で、滑ったら間違いなく谷底まで落下しそう。
高所恐怖症の私にとって緊張を強いる場面でした。 復路で10mほど落下しましたが何とか事なきを得ました。 みなさん、ご心配おかけしました。 (翌日にかかと付近から足首が筋肉痛になったのでこのせいかも)  
途中から尾根に上がると恐怖心もなくなり、一安心。 この後、ハイマツ漕ぎに難儀しながらも、三角点を目指して、山頂を目指します。 途中、何とハイマツの中に踏跡らしき跡が残っていました。 ここを目指す物好きがいるのかもしれません。 そして、ズボンにハイマツのヤニをびっしりつけて、三角点の露出した念願のラサウヌプリに到着しました。 ここまで往路、休憩を含め役5時間半でした。 雲もなく、360度見渡せる絶景でした。来た甲斐がありました。
ゆっくりと景色を堪能して、帰りは少し楽に藪こぎして、スキーデポ地点の稜線へ。 そして、いよいよスキーを満喫しているみんなを尻目に、私はスノーシューでおっちらおっちら。 みんなヘロヘロになりながらも、何とか約3時間半で戻ることができました。 この山はスキーで滑る部分が少ないので、スノーシューでも遅れずについていくことができました。
疲れましたが、リベンジできた満足感と安堵感で充実していた山行でした。 でもこの後、越川温泉に大急ぎで入浴し、網走へ戻って、札幌へ帰省する最中、眠かった。 この日、参加したメンバーの皆様、お疲れさました。(大森)




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