GW目前の木曜日に山スキーお散歩会リーダー佐々木さんからとても魅力的なお誘いがありました。
なんとお散歩会でラサウヌプリへ行くという。
この山は過去2回挑戦して、2回とも敗退しています。
しかもそのうち1回は増水した川に浸かって危うく流されるところでした。
今年も挑戦しようとして、なかなかタイミングが合わなかった因縁の山でした。
神は私にきっとチャンスを与えてくれたのでしょう。
実はGWはすぐに札幌へ帰省し、その夜に家族で食事しようと決めていました。
そんな中、「こっち(網走)で山へ行くから一日遅れるかな?!」というメールに家族全員から大ブーイング。
でもラサウヌプリのためには、どんな罵声にも馬の耳に念仏状態でしかありません。
すぐに「参加します!」という回答を佐々木さんへ送りました。
前日夕方に羅臼入りし、メンバー宅で夕食をごちそうになり、道の駅で車中泊。
当日朝、目を覚ますと外は霧。
でも晴れることを期待して、峰浜の廃校跡の郷土資料館へ。
みんないつも早いので、早めに集合場所に到着しましたが、この日は一番乗り。
車の中でウトウトしていると、みんな三々五々で集まってきました。
この日のメンバーは、私の他は、屈強なベテラン男性陣6名というお散歩会の精鋭でした。
林道の除雪最終地点まで、ワゴン車で乗り合わせて向かいます。
畑の中の林道歩きは時間がかかるので、この除雪のタイミングがこの山の日帰り登頂成功の秘訣です。
今年も一週間前に除雪されたようです。
あとは渡河地点にスノーブリッジがどの程度残っているか気になるところです。
林道最終地点で準備をして、いよいよ出発。
この日はスキー5名、ボード&シュー1名、そして往復スノーシューの私という構成でした。
右岸の林道跡を軽快し進みますが。右手に流れる陸嶺川の水流が多いのが気になります。
最初の沢の渡河地点はまだスノーブリッジが残っていて、あっさりクリア。
(復路は崩れた部分もありました。)
林道最終地点を過ぎての渡河はスノーブリッジがなく、それぞれ持参した胴長が活躍です。
水量が多く、流れが速いので念のためロープを張り、少々緊張しますが、みんなあっさり通過。渡河後、胴長をデポし、再びそれぞれの道具に履き替えて出発。
途中、雪が解けた笹原に苦労し、前コブに続く沢地形を進みます。
岩頭左の急斜面をアイゼンに履き替えて巻くと、ようやく稜線にでて視界が一気に開けました。
稜線730m地点で大休止し、この先の進み方を検討します。
ラサウヌプリ方向はハイマツが出ていて、直登は大変そう。
ここまで約3時間半、前回もそうでしたが私単独なら間違いなく、気持ちが折れるところ。
でもやはり仲間がいると、そうならないのですね。
そしていよいよ稜線からラサウヌプリへ。
ハイマツを避け、左側から巻いて進みます。
この斜面が非常に急で、滑ったら間違いなく谷底まで落下しそう。
高所恐怖症の私にとって緊張を強いる場面でした。
復路で10mほど落下しましたが何とか事なきを得ました。
みなさん、ご心配おかけしました。
(翌日にかかと付近から足首が筋肉痛になったのでこのせいかも)
途中から尾根に上がると恐怖心もなくなり、一安心。
この後、ハイマツ漕ぎに難儀しながらも、三角点を目指して、山頂を目指します。
途中、何とハイマツの中に踏跡らしき跡が残っていました。
ここを目指す物好きがいるのかもしれません。
そして、ズボンにハイマツのヤニをびっしりつけて、三角点の露出した念願のラサウヌプリに到着しました。
ここまで往路、休憩を含め役5時間半でした。
雲もなく、360度見渡せる絶景でした。来た甲斐がありました。
ゆっくりと景色を堪能して、帰りは少し楽に藪こぎして、スキーデポ地点の稜線へ。
そして、いよいよスキーを満喫しているみんなを尻目に、私はスノーシューでおっちらおっちら。
みんなヘロヘロになりながらも、何とか約3時間半で戻ることができました。
この山はスキーで滑る部分が少ないので、スノーシューでも遅れずについていくことができました。
疲れましたが、リベンジできた満足感と安堵感で充実していた山行でした。
でもこの後、越川温泉に大急ぎで入浴し、網走へ戻って、札幌へ帰省する最中、眠かった。
この日、参加したメンバーの皆様、お疲れさました。(大森)
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