斜里岳の新道尾根から西方になだらかに続く尾根の末端、云われは定かじゃないが雄峰斜里岳の隣にあってなんとも地味で目立たない山だ、なにかアイヌ語の当て字なん
だろうか。
お散歩会今年5回目にしてめずらしく今日は晴れ、しかも風弱し、しかもお散歩会としては初めての山。いつもそうだがお初はワクワクする。でも除雪終点から眺めてどれが目指す江鳶なのかいまいちはっきりしない。コ-ス取りは地図で頭に入っているものの先週登ってきたよ、という斜里のM田氏が同行してくれるのは心強い。しばらく新雪の林道をつめて沢型に入るころから徐々に斜度が増す。貧相な広葉樹主体の雑木林は造材で切り出して間もないのだろうか、頂上稜線を右手尾根から回り込むころから視界が開け、斜里平野とオホ−ツクが眼下に見えだす。右手に屈斜路湖,藻琴山を望むころ頂上直下の急斜面はグラニュ糖の雪質でシ−ルがよくきかず、おおいにあずる。大汗かいて頂上到着。高曇りで遠目はきかないが斜里岳が正面に威張っている。弱いが冷たい風にさらされてそそくさとシ−ルを外す。風を避け少し下りてゆっくり行動食タイム。下りは木の少ない斜面を探しながら斜里岳側に100mほどトラバ−ス。若干灌木が気になるが折り合いをつけて往路の沢にむかって急斜面に思い切って飛び込む。すこし重目だが今期お散歩会で一番の新雪。濃いめの灌木をぬってそれぞれおもいおもいのシュプ−ルを刻む。ひさびさ味わう浮遊感はこたえられない。あっという間に沢床の登りのシュプ−ルに滑り降り下りた。一旦集結し笑顔でお互いの無事を確認しあう。一息ついてから往路の林道を車まで一気に滑り降りて今日のお散歩会完結。なんとも幸せそうな5人でした。江鳶山よありがとう!きみは地味で目立たなくてもほんとにいい山だよ。
(佐々木)
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