山スキーお散歩会

2011.2.6 ルサのっこし(H300)

天気
曇り
参加者
佐々木泰幹、佐々木剛志、武田、宮濱、中澤、中田、杉山、笠井、横前、石田、サンディ、ヒロ
所要時間
3.5時間
ルート
ルサフィールドハウス〜ルサのっこし〜ルサフィールドハウス

お散歩会古参の部類に入る私(佐々木剛志)ですが、この報告を書かせていただくのは初めて。というのも、お散歩会と平行していたブログにより免除されていたものと思われる。最近、ブログをサボりがちなため、とうとうお鉢が回ってきました(笑)
では改めて・・。
ルサ乗越しは言わずと知れた知床最低鞍部。「お散歩」の語感に気を許し、ハードな山行きなんてことも間々あったりするのですが(笑)、ルサ乗越しは王道なお散歩です。年末から続く不摂生でかなり体重オーバーな私にとって体力醸成(そしてダイエット)にはベストな行き先だったりするのですが、そんな余談は別として、ルサ乗越しの魅力は、普通ならハードなアルバイトが必要な知床主稜線に手軽に行けるところと、もうひとつはカヤックとともにここを乗り越えるオホーツク人の歴史に思いを馳せられるところか。
集合場所のルサFHに集合時間間際に到着。私がいそいそとブーツを履いている間に、他のメンバーはもう出発してしまった。お散歩会は、集合時間が出発時間という公然のルールも特徴。多少遅れたことを反省し、スパッツをつける間もなくあわててメンバーを追いかけました(笑)。
ルサ川河口から1時間ほどの河原歩き。今年は雪が少なく、河原には笹の露出が目だっていたが、意外にも2箇所のルサ川渡渉ポイントはきちんと川が雪・氷に覆われており、バシャバシャ水を漕ぐことなく通過。
ルートはルサ川二股にて中央尾根筋に乗り上げる。急傾斜の尾根は笹の露出が一段と多く、スキーのまま突破組、シートラ組各々思いのままに尾根に取り付く。ひとり石田さんは、二股の左又側に少し行ったところに上りやすいポイントがあるとのことで、そちらの偵察に。
スキーを脱ぐのが億劫だった私は、スキーのまま尾根にトライ。笹でスキーが滑ったり、引っかかったりとストレス最高潮。後続シートラ組がひょいひょい追い抜いて、多少後悔しつつも、意地で突破。しかし、かなりの消耗(笑)。やっぱり雪がない時のこの尾根はめんどくさがらずシートラがオススメでした。急がばまわれでないですが、別ルートを偵察した石田さんも、川上の氷が薄くて回避したそうな。
さて、あたふた尾根に取り付いている頃、後方から颯爽とスノーシューハイカーが単独でやってきた。見たことない人だったので、「ルサ乗越しも地元以外から人がやってくるメジャーになったなぁ」なんて思っていたら、どうやら地元の方だったみたい。以後、お散歩会に合流されたのだが、ひとりスキートレースを外れゴイゴイとラッセルしつつも、常時石田さんらと平然と談笑する姿に「只者ではない」オーラが出ていました(笑)。
そうこうしているうちに、徐々に傾斜が出てきて、若いダケカンバ帯になるともう乗越しは近い。本当の乗越しは向こうでこっちはニセ乗越しなんて話題も出ていたが、本当の乗越しといっても標高が一番低い鞍部ということであって、そこが本当にオホーツク人たちが「乗越し」に使っていたかは疑問。なので、この辺一帯が本当の乗越しということでヨシとしましょう(笑)
そして、その乗越しは知床の風の通り道なだけあって、基本いつも強風、従って寒いことこの上なし。斜里側のびっしり流氷と羅臼側のまだら流氷が両方望めるのは、半島の主稜線ならでは。 でも寒さに耐えられず、あくせくシールを外し、とにかく急いで標高を落とす(笑) ダケカンバ帯の上部は一部モナカ状で不快だったが、混交林帯はパウダーに近く、久しぶりにスキーが雪の「中」を滑る快感に酔う。
ここで只者ではないスノーシューハイカーによりスキーと全く同じスピードでまさに飛びながら下るという凄技が炸裂(!?)したそうですが、残念ながら私は目撃できず。是非一度拝見したかったものです。
さて、先の急尾根はスキーで降りるというよりは、頭から落下した距離の方が長かった(笑) メンバーの多くは無難にシートラ。 あとはタラタラと河原きで河口まで。妙にこの河原歩きが疲れ、体力不足を痛感したが、河口についてブーツが滑りモードのままだったことに気づく。最近のブーツはきちんと状況で使い分けないとダメですね。最後、ルサFHにメンバー全員で休憩がてらお邪魔し、解散。メンバーのみなさま、お疲れさまでした。
ブログの方も久しぶりに更新しましたので、興味ある方ご覧ください。
http://hiro-beagle.blogzine.jp/
(佐々木剛志)




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