本年第2回目のお散歩会、今回は目隠し沼でした。転勤族の私、 25 年ほど前に釧路で 3 年ほど勤務したことがあり、その頃、夏山や冬のスキーを覚え、羅臼、知床には興味があるなか、昨年 4 月に 2 度目の北海道勤務、羅臼にやって来ました。
今まで、冬の山といえばスキーでゲレンデを滑るだけでしたが、夏のハイキング等を楽しみにていたことから、冬の山にも入ってみたいなと思っていたところ、幸いにお散歩会を紹介いただき早速お世話になることになりました。みなさん、これからもよろしくお願いします。 お散歩会当日、羅臼の沢から吹き降ろす風もそれほど厳しくなく、ときおり日も差しまずまずの天気、集合場所から横断道路を見るとゲートの上までの積雪、つい最近まで、ゲートの脇をすり抜けて道路に向かっていたことを思うと、こんな深雪のなかついてゆけるかなと一抹の不安がよぎるなか、ベテランの皆さんはようやく良い状態になったなと話しながら 11 名もの皆さんと、犬 2 匹で出発となりました。 湯ノ沢覆道を抜けてすぐに翔雲橋までショートカット、初めて経験する深い雪の中、大汗をかきながらなんとか皆さんについて歩いているうちようやく途中休憩の合図、この休憩中に先日雪崩の講習を受けたレンジャーの方から雪崩の危険性判断に関する講習があり、雪山に入る際の心がけを学び、再び進行開始、横断道路に出たあと道路沿いにしばらく進み、その後、道路から沢に入り目隠し沼向け直登、ここも再び深い雪、皆さんが交代でラッセルしてくれた後を何とか付いて歩き、ようやく広々とした真っ白な雪原に到着、ここが目隠し沼、広々とした雪原で休憩、ここで本日の登りも終わりかと思っていた頃、隊長から羅臼湖は風が強く無理だけれど、見返り峠の下のテラスまでは行けるかなの、無常な一言、再度出発となり、目隠し沼の平坦な雪原を横切り、再び斜面への登りへ、ここも、気持ちの良い深雪、ゆっくりと登りまもなく見返り峠というところで、峠からの強い風、雪は吹き飛ばされ雪面はガリガリ、シールも効かず、 1200 頃、本日の登りはこれまで、この場所から下ることとなりました。下降に向けシール等を外す準備をしていると眼下に見えるクナシリと羅臼の間の海面に、雲間から白い帯が見える、まさかとは思ったものの、なんと流氷、ここで皆さん、羅臼側からの流氷初日を観測(仕事柄、海のことは良く知っているはずだったのですが、土曜日の情報を確認しておらず・・・・・、月曜日に確認したところ土曜日には知床岬から根室海峡に流氷が入っているとの情報が来ていました、皆さん御免なさい) 下降は、やはり気持ちの良いもので、途中、深い雪の中何回か転倒し、雪まみれになりながらようやく目隠し沼へ、皆さん気持ちの良いパウダーだとのこと、私はほとんど全身雪だるま状態、雪も払い昼食へ、昼食後、国道に向け下降開始、谷間の深い雪の中みなさんスイスイと下降、私は相変わらず、立ち木とけんかしてからまったり、深い雪の中にうずもれたりしながらようやく国道へ、国道では皆さんが付けた跡に沿って快適な下り(ゲレンデでの技量発揮か?)快適な下りがしばらく続いた後、いよいよ本日最後の難関、翔雲橋から湯の沢覆道への滑降、ここは、かなりな急斜面、また積もった雪も今日滑った雪の中では一番湿って重たそう、上部のパウダーのなかで悪戦苦闘の中、この場所を降りられるか心配でしたが、みんな突っ込み、仕方なく突入、何とか道路に下りることができ、参加者全員揃ったところで、ビーコン等の取り扱いの勉強会、初めて見るビーコンの扱いをみんなで聞き入り、その後実習、雪崩には遭遇しないことを祈り、また遭遇しないよう十分な準備をして冬山を楽しみたいと思いつつ、勉強会も終了無事に出発地の熊の湯駐車場に到着しました。 今回の会では、雪崩対策等の勉強会、また稜線付近での流氷、深雪の中の滑降等大変楽しむことができました、第一回目に引き続き、深い雪との格闘で、下山後は帽子、ウエア、ズボンの中まで雪だらけ、凍り付いていましたが大満足の 1 日でした。ありがとうございました。(宮濱)
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