山スキーお散歩会

2009.5.4 知西別岳(H1317) 
天気
晴れ
参加者

秦潤一郎

所要時間

4時間

ルート
R334〜羅臼湖〜知西別岳〜R334
今年お散歩会4年目。師匠についてばっかりいても成長できないので、羅臼山岳会の名を汚さないためにも冬山(残雪期)初の単独に挑戦してみた。目的地は、夏も冬も行ったことない羅臼湖と知西別岳。ここなら目的地が終始はっきり見えているし、単独初心者の私でも行けるかなと思い決行してみた。
  4月末の大雪で延期となったが、2日前にめでたく開通した横断道路。GWまっただ中で天気はこの上なく、ゲート前にはたくさんの車が列をなしていた。そこで石田さんと出会い、羅臼湖&知西別のルート情報を得る。
  10:30入山。10分後にガイド中の石田さんと別れ、羅臼湖を目指す。このエリアは初めて入ったが、まったくすばらしい。楽園とはまさにこのこと。しかし暑い! 冬山をなめてはいけないと、装備は常
に万全を心がけているが、さすがに着すぎ。上半身も靴の中も煮えたぎっている。いきなりTシャツ一枚になるとは思いもしなかった。そういう意味でも冬山はなめてはいけない。
  11:00に羅臼湖を過ぎ、大沢入り口へ。途中羅臼湖から北に延びる小さな沢のスノーブリッジが大規模に落雪しており、氷河のクレバスのようになっていた。ドキドキしながら通過し、大沢を詰める。H1100を過ぎたあたりから斜度がきつくなり、ジグを切りながら登る。雪はザラメというより、この暑さでザラメ度がけっこう深く腐れはじめていたため、直登してもし滑ったら体も雪も一気に雪崩れていきそうだった。ただこのジグ切りのため、あとから登ってきていた2人の登山者との距離がどんどん縮まり、妙にプレッシャーを感じ始める。
  12:20、大沢をなんとか乗り越す。残雪の冷気を含んだ微風がTシャツの体に心地いい。「乗っ越した向こうはハイマツかな」と思っていたが、今年はけっこう雪があり、結局山頂までシールで行けた。ただ、ところどころ雪に細く長い線が入っており、今にも雪崩れが起きそうで怖かった。
  12:40登頂。山頂は快成無風。これ以上望むべくもない360度の景色。後から来た登山者と山頂で出会って話を聞く、山頂付近でクマがいたそうだ。
  30分景色を楽しんで、13:10滑降開始。スキーは回れるが、ザラメが深く、そして水分が多いためか変なストップがかかり、足に負担がかかりながら滑る。しかし下り始めてびっくりまだ何人もの登山者が登っている。20人以上はいた。さすがGW。
  へたくそシュプールを描きながら一気に下る。急斜面も過ぎ、安心して何でもない斜面で調子に乗ってスピードを出していたら、二度ほど前のめりに大転倒。その後は羅臼湖からの風景(どこかの沼でタンチョウ発見!)を楽しみながら13:55下山。天候にも恵まれ、なんとか無事に帰って来られました。(秦潤一郎)

大沢上部から山頂



山頂から羅臼岳